AIにより決算の自動分析レポートを提供するxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)。
そのサービスについてわかりやすく解説していきます。
xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)とは?
xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は、2016年2月に設立された企業や財務分析を自動化で行うツールを提供する企業です。自然言語処理を活用した自動作成サービスを3つ提供しており、様々な角度からの分析ツールを提供しています。
xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)はどのようなサービスか?
大きく分けて、3つのサービスを提供しています。
xenoFlash(ゼノ・フラッシュ)
AIによる自動生成決算分析レポートです。上場企業を対象に、情報が開示されたのと同時に、AIが自動でレポートを作成をしてくれます。
以下図のように、PDF一枚でシンプルにかつわかりやすくまとめてくれるのが特徴です。

xenoStory(ゼノ・ストーリー)
決算要約文章を自動で作成するサービスです。決算発表時に公表された資料から、決算の要約を自動でかつスピーディに行なってくれます。
膨大な決算資料をひとつずつ読むのは大変ですが、こちらのサービスを使うとよりシンプルに分かりやすく読むことが可能です。

xenoBrain(ゼノ・ブレイン)
自然言語処理技術によりニュースを解析し、上場企業の将来利益を予測するWebサービスです。上述の2つのサービスに加え、将来の予測も行なってくれるため、より効率的に企業分析が行えるサービスとなっています。
現在xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)の主力サービスとなっており、今後の更なる展開が期待できます。

xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)の代表者は?
代表取締役社長は、『関 洋二郎』です。
慶應義塾大学商学部在学中に公認会計士の資格を取得し、また在学中からあらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人)で公認会計士業務やIT統制に従事していました。卒業後、2012年に株式会社ユーザベースに入社し、アジア最大級ビジネスプラットフォームの事業開発部責任者を務めました。その後独立し、2016年xenodata lab. を設立し、現在の役職に就任しています。
xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)の資金調達状況は?
設立以降、順調に資金調達を行なっており、現在シリーズBラウンドに位置しています。
xenodata lab. は2017年2月にシードラウンドで6,000万円、2017年11月にシリーズ A ラウンドで2.5億円を調達。2019年3月、調達ラウンドはシリーズ B で調達金額は7.8億円となっています。
https://thebridge.jp/2019/03/xenodata-lab-series-b-round-funding
xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)の今後の動向は?
順調に資金調達を進めているのに加え、ダウ・ジョーンズ社、ブルームバーグ社、時事通信社と提携を進めており、非常に将来が楽しみな企業です。
シリーズBラウンドに到達し、キャッシュを確保したので、現在のサービスのさらなる拡充と新サービスの準備を進めていくことかと思います。
まとめ
サービス自体、金融業務を効率化するといった観点でサービスが設計されており、非常に汎用性の高いプロダクトとなっているかと思います。多くの金融機関から融資を受けており、またダウ・ジョーンズ社など大手ニュース機関との提携も発表しており、サービスを拡充する材料は十分にある企業であると思います。
新しく発表したxenoBrain(ゼノ・ブレイン)をどのくらい拡充していくかがキーとなると思うので、今後の動向が楽しみです。