スタートアップ投資を支援するサービスを提供するケップル。同社のサービスの魅力と評判、資金調達状況についてわかりやすく解説します。
ケップルの概要

ケップルとは、2015年2月に設立されたスタートアップ投資家向けのサービスを展開するSaaS型企業です。スタートアップ投資に注目が集まっている現在、スタートアップ投資家の非効率さを解消するサービスとして注目を集めています。現在非上場企業ですが、これからの成長が楽しみなFinTech企業と言えるでしょう。
ケップルとは、どのようなサービスか?
同社の代表的なサービスは、『FUNDBOARD』です。また、『KEPPLE ACADEMY』というコミュニティについても展開をしています。以下にて『FUNDBOARD』の解説していきます。
FUNDBOARDとは?

FUNDBOARDとは、スタートアップ投資家向けの業務支援ツールです。未上場企業を一元管理でき、かつスタートアップ投資家の多様かつ複雑な業務を効率化できるツールとして注目を集めています。
FUNDBOARDの魅力・評判は?
続いて、FUNDBOARDのサービスの魅力・評判について解説していきます。
スタートアップ投資家の業務に特化していること

FUNDBOARDでは、スタートアップ投資家の一連の業務フローをサポートする機能が揃っています。起業家との出会いからLPへの報告まで一気通貫したサービスであるため、業務の効率化をより簡単に行うことが可能です。
セキュリティに優れていること

FUNDBOARDでは、秘匿性の高い情報をより安全に管理することが可能です。契約形態によりますが、自身の投資案件という極めて秘匿性が高い情報をより安心して管理することができます。
ケップルの代表者は?
代表取締役は、『神先 孝裕』氏です。
法政大学法学部卒業後、公認会計士試験に合格し、2010年2月にあずさ監査法人に入所します。2013年11月、スタートアップに特化をしたKepple会計事務所を設立し、スタートアップの管理業務全般をサポートしました。2015年2月、株式会社ケップルを設立し、代表取締役に就任し、今に至ります。
ケップルの資金調達状況は?
創業から順調に資金調達を行なっており、現在までに約4億円の調達を完了しています。
2018年4月、スタートアップと投資家のためのファイナンスプラットフォーム「FUND BOARD」を運営するケップルは、複数の個人投資家を引受先とした第三者割当増資を実施したことを明らかにした。
https://jp.techcrunch.com/2018/04/25/kepple-fundraising/
同社に出資したのはベクトルやオークファンなどで社外取締役を務める西木隆氏、ベインキャピタルの日本オフィス立ち上げに携わった末包昌司氏、医療法人やPEファンドなどの役員や顧問を務める提橋由幾氏を含む4名。金額は約3000万円で、累計の調達額は5000万円ほどになるという。
2018年12月、投資家向けにファイナンス実務支援ツール「FUND BOARD」を運営するケップルは、日本経済新聞社および複数の個人投資家より資金調達を実施したことを公表した。調達金額は総額2.7億円で、うち2.5億円を日本経済新聞社が出資している。株式比率や払込日などの情報は公表されていない。
https://thebridge.jp/2018/12/nikkei-kepple
2019年3月、未上場企業の投資情報管理SaaSを提供するケップルは、野村総合研究所(NRI)と資本業務提携したと発表した。ケップルはNRIの協力を得て開発体制や提供サービスのセキュリティー強化などを図る。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42524020V10C19A3000000/
NRIを引受先とする第三者割当増資をこのほど実施し、8000万円を調達した。
ケップルの今後の動向は?
今回の資金調達と業務提携によって、同社のサービスのさらなる拡充を図っていくものと想定されます。日本経済新聞と野村総合研究所という日本を代表する企業との提携により、同社の顧客基盤の強化とサービスのさらなる拡充を進めることが可能かと思います。同社の今後のサービス展開をどのようにしていくのか楽しみですね。
まとめ
スタートアップ投資を支援するサービスを提供するケップル。同社のサービスについて、わかりやすく解説しました。スタートアップ投資家の業務を効率化するサービスとして注目を集めていますが、日本経済新聞と野村総合研究所との提携により、より同社のサービスのクオリティ向上が期待できます。今後もスタートアップ業界は成長が続いていくものと想定されるため、同社の事業も成長が期待できます。これからの展開から目が離せませんね。