
ブラウザだけで利用できる診療所向けクラウド電子カルテ「Clipla(クリプラ)」のサービスを提供するクリニカルプラットフォーム。そのサービスや、資金調達状況、採用情報についてわかりやすく解説をします。
クリプラ(クリニカルプラットフォーム)の概要
クリプラ(クリニカルプラットフォーム)は、2013年10月に設立されたクラウド電子カルテサービス「Clipla(クリプラ)」を主に扱うHealthTech企業です。
現在非上場企業ですが、クラウド電子カルテをいち早く日本でローンチした会社であり、今後の成長が期待できます。
また、クリプラ(クリニカルプラットフォーム)は採用も順次行なっています。
クリプラ(クリニカルプラットフォーム)とはどのようなサービスか
主に、「Clipla(クリプラ)」と「Clipla Eye(クリプラ アイ)」の2つのサービスを展開しています。
Clipla(クリプラ)

Clipla(クリプラ)は、医療関係者の業務効率を高めるクラウド電子カルテです。
導入メリットとしては以下が挙げられます。
いつでもどこでも使えること
クラウド型のサービスであるため、インターネットに接続していれば場所を問わず使えることができます。そのため、病院内での診察はもちろんのこと、往訪診療でも活用することが可能です。

コストが安く抑えることができること
病院内にサーバーを設置するタイプの従来の電子カルテに比べて、クラウド型のサービスのため、サーバー導入のための初期費用やサーバーの更新費用を大幅に削減することが可能です。
シンプルな操作性
iPadなどのタブレット端末でもシンプルかつ直感的に操作できるよう設計されているため、誰でも使用することが可能です。

Clipla Eye(クリプラ アイ)

Clipla Eye(クリプラ アイ)は眼科の診療スタイルに特化した、眼科診療所向けクラウド電子カルテです。
眼科クリニックの診療フローに合わせた機能を搭載したサービスとなっています。
導入メリットとしては以下が挙げられます。
いつでもどこでも使えること
Clipla(クリプラ)と同じく、クラウド環境であるため、院外や往訪先でも、利用することが可能です。

コストが安く抑えることができること
こちらもClipla(クリプラ)と同じく、サーバーの購入が不要であるため、導入費と維持費が低コストに抑えることができ、トータルで1/10にコストを抑えることが可能です。

受付から会計まで一気通貫で対応できること
Clipla Eye(クリプラ アイ)は、病院での受付から検査、診察、会計まで一つのサービスで一気通貫して対応することができます。そのため、煩雑な対応を全部クラウドに集約し、対応することができ、業務効率化を進めることが可能です。

クリプラ(クリニカルプラットフォーム)の社長は?
代表取締役社長は、『鐘江 康一郎』です。
一橋大学商学部卒で、University of Washington MHA (医療経営管理士)の資格を有しています。
Bain&Company、日本オラクルそしてGEキャピタルに勤務した後、2000年にピーター・ドラッカー氏と面会した際に「非営利組織にこそマネジメントの本質がある」とアドバイスを受けたことをキッカケに医療業界へ足を踏み入れます。
その後、病院での経験をベースに、2013年10月に独立し、今に至ります。
クリプラ(クリニカルプラットフォーム)の資金調達状況は?
総額3億円の資金調達を達成しており、株式会社エムティーアイおよび株式会社メディパルホールディングスと資本提携を行なっています。
2016年7月1日、診療所向けのクラウド電子カルテ「Clipla(クリプラ)」を提供するクリニカル・プラットフォーム株式会社はこのたび、モバイル・インターネットキャピタル株式会社が無限責任組合員を務めるMICイノベーション4号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資により、総額約2億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
https://clipla.jp/news/2016/07/01/09-2/
2017年5月9日、診療所向けのクラウド電子カルテ「Clipla(クリプラ)」を提供するクリニカル・プラットフォーム株式会社はこのたび、株式会社エムティーアイを引受先とした第三者割当増資により、約1億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
https://clipla.jp/news/2017/05/09/11/
2018年3月13日、診療所向けクラウド電子カルテ「CLIPLA(クリプラ)」を提供するクリニカル・プラットフォーム株式会社と、株式会社エムティーアイおよび株式会社メディパルホールディングスは、クラウド電子カルテの普及促進に向けた協業を推進していくため資本提携いたしました。
https://www.mti.co.jp/?p=22459
クリプラ(クリニカルプラットフォーム)の今後の動向は?
元々、「Clipla(クリプラ)」を主力サービスとして展開してきた会社ですが、歯科向けに特化した「Clipla Eye(クリプラ アイ)」を展開するなど、積極的な事業拡大を進めています。
今度もクラウドをベースとした電子カルテ事業を軸としつつ、診察だけではなく、受付から会計まで一気通貫したサービスを展開していくことが推測されます。
今後どのようにビジネスを拡大していくか楽しみですね。
まとめ
「Clipla(クリプラ)」と「Clipla Eye(クリプラ アイ)」を展開するクリプラ(クリニカルプラットフォーム)をわかりやすく解説してきました。
医療業界は巨大市場である中、IT化の波に遅れている現状があります。そこをいち早く切り開いたのがエムスリーですが、電子カルテに特化したサービスを持つクリプラも十分市場を拡大する可能性を秘めていると思います。今後の動向が楽しみですね。